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【し】

商業簿記(しょうぎょうぼき)
商業を対象として生成した簿記であり、今日みる複式簿記は、商業簿記として生成したものである。もともと、イタリアの商業都市において商人の間で使用されていた帳簿記録の方法がルカ・パチョーリによって、彼の著「算術、幾何、比及び比例総覧」に取り上げられて、複式簿記の基本原理である貸借複記(double entry)が遍く知られるところとなり、それ以降、利益計算と資本計算をこのシステムに導入することによって複式簿記が体系を、とりわけ商業簿記としての体系を完成するに至った。その原型となる帳簿が、仕訳帳、総勘定元帳、補助簿である。これを起点として、工業簿記、銀行簿記へと発展するに至った。

少数株主持分(しょうすうかぶぬしもちぶん)
子会社の資本のうち親会社の持分に属さない部分。

試用販売(しようはんばい)
商品を送り、その試用により購入するか否かを購買者に決めさせるという販売形態である。この場合、得意先が買取りの意思を表示することによって売上が実現するのであるから、それまでは、当期の売上高に計上してはならない。

証憑書類(しょうひょうしょるい)
取引に関して相手方との間に証拠書類として作成する書類を証憑書類という。取引の成立を立証する資料である。これらの証憑は日付順に綴じ、会計伝票番号を付し符合させると後日帳簿との照合に便利である。また取引の原始記録となるから取扱いに慎重でなければならない。証憑書類には、注文書、送状、領収書、請求書、商品受領書などの他人から受け取ったものと、相手に支払った小切手帳、手形帳の控、仕入先に渡した注文書控、得意先へ渡した送状控、請求書控などの自己の発行したものの控や複写したものがある。

商品有高帳(しょうひんありだかちょう)
商品の有高を記録する補助簿であり、その詳細をこの帳簿から知ることができる。

商品勘定(しょうひんかんじょう)
商品売買の記録を行う勘定である。その最も単純なものは、資産勘定としての商品勘定の記録。商品売買の処理に際しては、商品の前期繰越高と当期仕入高が商品の増加として商品勘定の借方に記入され、商品の期中売上高は販売した商品の原価と売買益とに分離され、販売した商品の原価は、商品の減少として商品勘定の貸方に、売買益は収益の発生として商品売買益勘定の貸方に記入されてきた。この場合の商品勘定は、つねに借方に残が生じ、商品の手持高を表わす資産勘定である。分記法とも呼ばれるこの方法では、販売の都度、直ちに売上原価がわかり、商品の売価が、売上原価と商品売買益とに区別される。(混合勘定、三分法を参照)

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